無音だった私の世界。1

愛佳side

これでいいんだ。これで。

誰もが私のことが見えていないみたい。

でも寂しくなんかない、1人で居た方が楽だ。

みんなは可笑しいんだよ。

顔色伺って同情して無理して笑ってまで1人が嫌か?

みんなは私のことを哀れだと思ってるんだろうけど、私から見ればみんなの方が哀れだ。

偽物の友達なんていらない。

都合のいい時だけ呼び合うような関係をするくらいなら一人のほうが断然マシだ。

本当の私を受け入れてくれる人なんて居ないって分かってるから。

今日は始業式。

周りを見渡してみると、

いつもよりみんなテンション高そう。

同じクラスになれたらいいね。

本当はそんなこと思ってないくせに。

あの子前、裏で悪口言ってるのたまたま聞いちゃったんだよなぁ。

あー怖い怖い。

あの子だけじゃなくて、

やったと離れられるってそれぞれ思ってるからみんな口角が上がってるのかな。

醜い。

はーい。今から黒板にクラス表貼りまーす。

早く見たなら席戻れよー。

うわ!やばい今からだって!!

えー!!どうしよう緊張する。

怖っ。どーしよ!!

チっ

うるさいなぁ。黙れよ。

私にとってどのクラスになっても関係ないから緊張も何もないや。

先生がクラス表を広げてマグネットで貼ろうとしている。

それを見て私は耳を塞ぐ。

うるさい声は聞きたくないし。

とはいっても無音、という訳にはならない。

微かに聞こえる女子のキャーキャーがうるさい。

女子校なんて選ばなければよかった。

めんどくさいけど、見にいくかぁ。

群がってる人達をかき分けてクラス表を見にいく。

んと志田愛佳志田愛佳志田愛佳

あった。B組か。

先生は土田かぁ。

まぁどうでもいいけど。

席に戻り、リュックに用具を詰め込んで

先生の移動開始の合図を待つ。

はぁ、うるせぇなぁ。

まだ騒いでんのかよ。

再び耳を塞いで空を見る。

ここから見える景色はもう最後か。

そう思うとちょっと寂しいかも。

静かに!!準備出来たやつから移動開始ー。

最後の景色を目に焼き付けてから

私は教室を出た。